2008年09月09日

ソニー対ビクターの死闘 ビデオ戦争の内幕

Aソニー対ビクター.JPG

ソニー対ビクターの死闘
 ビデオ戦争の内幕

ベーターは何故VHSに敗れたのか。

偶然、古書コーナーで目にした一冊。
タイトル 「陽はまた昇る 映像メディアの世紀」

写真をご覧いただいてお分かりになると思うけど
669頁の大作だ。厚さ25o。

ビデオの規格、VHSが世界統一規格になるまでの
SONY対ビクターの企業間戦争ノンフィクション。

登場人物は盛田昭夫(ソニー),松下幸之助(ナショナル)
そして真打が、ビクターの高野鎭雄だ。
その他、三洋電機、日立、東芝、三菱電機、
新日本電気(NEC)など家電メーカー、音響メーカー
などビッグネームと社長たちが登場する。

ビデオコーダーで先行したソニーのベーターが何故
後発のビクターVHSに敗れ去ったのか。

良いものであれば必ずユーザーに受け入れられるのか。
良いものとは?
安価? 使いやすさ? ユーザーのニーズと合致?

もっと大きな要素、それは
世界規格になること。
開発者たち、メーカーの経営者たちにとって、
製品開発とは、世界市場での戦いなのだ。
日本国内のみに目を向けた製品開発は海外メーカーに
駆逐される運命にある。

技術開発の世界を目指すエンジニア、
エンジニアを目指す学生諸氏にも
是非お読みいただきたい一冊だ。
単行本 1999年11月 発行 
文庫本 2002年6月  発行

トピックス1
ビデオコーダーの普及に貢献した当初の原因が、
成人向きピンクビデオだったという事実には、
ちょっと驚き。
日本の映画産業がTVに負けた歴史でもある。
アンダーグランドがビデオコーダー普及の下支え
になっていたとはね。

トピックス2
ビデオ、DVDのレンタルショップ TUTAYA
実は、ビデオ産業の普及を予感したサラリーマンが
脱サラしてスタートした一坪ショップだったとは。 
これにもサプライズ。


posted by ハマヨツ at 12:23| Comment(0) | TrackBack(0) | ■この一冊 は読んでほしい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年09月04日

採用マンの教科書 「工場の仕組み」

街からコウバ(工場)が消えて久しい。

子供の頃、学校の帰り道に
小さなコウバの道端に捨て置かれた鉄板の切れ端や、
螺旋状の鉄くずを拾い集めておもちゃにして遊んだ
記憶がある。

オイルの焼ける臭い、間断なく続くプレスの騒音、
所狭しと並ぶ機械、子供心にも味気なく感じた
グレーのスレート外壁。

今日紹介する イラスト図解 工場のしくみ は、
遠い存在になった工場の仕組みや機能を、職業と
いう視線で学習するのにうってつけの一冊だ。

工学部に入学したけど、卒業間近になった今になって
も、どんな仕事に就きたいのかわからないと、悩む
学生諸氏にお勧めだ。
就活中の学生諸氏のみならず、これから工学部を目指し
受験勉強中の高校生諸君にも、勧めたい。

工学部を卒業するから技術者にならなくてはなら
ないということ無い。 ? 否定の二重否定つまり否定 !

経理マンを目指すもよし。
情報システムの担当者になるのもまた良し。
営業マンもOK
人事、総務もある。

この本、実は、エンジニア採用マン必読の書です。
バイブルみたいな一冊でもあります。

もし、まだ見ていなかったら、本屋さんで立ち読み
してください。
気になったら買えばいいよね。

ところで、現代の工場の多くは、静か、清潔、無臭
です。 誤解されませんように。

日本実業出版社 1400円 
13刷を重ねたベストセラー







posted by ハマヨツ at 17:38| Comment(0) | TrackBack(0) | ■この一冊 は読んでほしい | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月18日

その転職ちょっと待った!

その転職ちょっと待った 縦.JPG

その転職ちょっと待った!

この本は読み終えて少しもすっきりしないし、ファイトがバリバリ沸いてくるものでもない。 
むしろ気分がめいってしまうかも知れない。

でも、あえてお勧めしたい。
 
今、会社辞めたいな、仕事やめたいな、転職したいなと悩んでいるあなたに、
とりあえず読んでから、辞めるなり、思い留まるなりして欲しい。

転職の理由は人それぞれ。
その理由を 決して人には言えない場合もあれば、すべての関係者に祝福されて転職する人もいる。

しかし、その理由を改善せず、同じ不幸な理由で転職を繰り返す人をたびたび目にする。

結局のところ、自分で感じる転職のその理由が「言い訳」に過ぎないことに気づかないことが、
原因になっているのだ。

だからその本当の理由に気づかないまま、転職してもまた転職する。

人のことは良くわかるのに、自分のこととなるとなかなか理解できないのが「人」の性とは言え、
その後の人生を左右しかねない転職には、
もっと慎重になるのもいいじゃないか。

「その転職ちょっと待った!」は転職理由に潜む「言い訳」にずばり踏み込んでいる
ことによると自己変革のきっかけになる一冊、と思う。

『自分らしく働きたい』とか『上司に恵まれないから』とか『自己実現するために』とか
いろいろな転職の理由がある。 
だけど、『その理由ホント?』 

その理由を上司や同僚が
「そのとおりだ、是非転職すべきだね」と言ってくれるかな。

著者の荒井千暁氏は産業医。
多分何千人もの悩める会社員の相談相手になってきた人と思う。
だから、荒井氏の言葉は、重く鋭く読む人の心に突き刺さってくる。


アスキー新書 荒井千暁著 733円


※ 産業医について知りたい人は
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/anzen/dl/080123-1a.pdf





































































2008年08月01日

面接は心理作戦で勝つ

本 面接は心理戦で勝つ.JPG

「面接は心理戦で勝つ ライバルを出し抜く就職・転職の裏技」

なんとも物騒なタイトルです。
著者の田中和彦氏は大学卒業後リクルート社で編集長を歴任した人物ですから、このようなタイトルはお手のモノというところでしょう。

タイトルもすばらしいが、内容はもっとイケてます。
内容を章のタイトルで一部紹介しよう。

第1章 具体的なエピソード以外、意味がない
第2章 面接は、予測不可能な言葉のキャッチボール
第3章 履歴書は、釣りにおける撒き餌である
第4章 言葉は、嘘をつく

第7章 「逆質問で、9回裏に起死回生の逆転ホームラン」
弟9章 面接での優等生は、評価されるか

弟11章 効果的な自己アピールとは

タイトルを見ただけでも、読みたくなりますでしょ。

私は仕事柄、面接の技法、採用のノウハウなどの書籍、文献は積極的に購入、読書してますが、面接ノウハウ本としては、史上最高といっても良い、と思う。

しかも出版社が幻冬舎ときていますから、その内容のタイムリーさ、イキの良さがわかりますよね。

これから、面接を受ける大学生、転職希望の社会人も絶対読まなきゃ損、と思うべし。

「面接は心理戦で勝つ」田中和彦著 幻冬舎 457円 ※文庫本サイズ




2008年07月31日

エンジニアが30歳までに身につけておくべきこと

本「エンジニアが30歳までに身につけておくべきこと」.JPGエンジニアが30歳までに身につけておくべきこと」 

工学関係の固い書籍が多い中でその異色のタイトルに惹かれた事もあるが、直前に「エンジニア30歳定年説」について担当課長と話し合っていたこともあって目に飛び込んできた。


この本は、工業大学のキャリアセンター(就職課)を訪問したときに立ち寄った学内の本屋さんで見つけ購入したものです。


この本を、今就職活動中の理工学部の学生諸君に是非お勧めしたい。
面接を受けてもなかなか内定をとれないという学生さんには「会社に入ってナニがしたいのか」うまく答えられないという共通の傾向がある。
実は、そのような学生さんも自分で言葉にできないだけでほんとは漠然としたイメージを持っているのにね。

要はそのイメージがスーと出てくる何かきっかけさえあれば、意外とすらすと言葉にできるものなのだ。

この本は多分その「きっかけ」になると思う。
この本の86頁に「自分のやりたいこと」を見つける方法という部分がある。
もうひとつ、「5 就職試験を受けるため準備しておこう」という項目の中に
「就職試験を受けるため準備しておこう」「会社は面接で学生のどこを見るのか」というとっても親切な頁もある。 
すごく参考になるよ。

著者の 椎木一夫(しいきかずお)氏は 慶応大学工学研究科を卒業後、日立製作所中央研究所に入所されたほんもののエンジニアだ。
エンジニアが書いた面接の極意だから、やはりほんものといっても良いだろう。
日本実業出版社 1400円 お金を出して買ってください。





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